めまぐるぐるしい

 

このところ、時間の過ぎる早さを実感するばかりである。

 

春が終わったと思ったら、もう夏も終わろうとしている。

 

子供はすくすく成長して、華奢だった手足はむっちり肉付きもよくなった。何となく喜怒哀楽も表情として現れるようになった。

 

早朝に夫の身支度の音でうっすら目が覚めて1日が始まったかと思ったら、子供を寝かしつけながら1日の終わりを迎えている。あぁ、また1日が終わったなぁなんて思いながら目を瞑る。

 

ばたばたと目まぐるしく過ぎていく。

 

片付けられずに溜まってしまった家事に苛つきを覚えることも、10キロ近くなった子供を抱っこして揺らすことに体力の限界を感じることも少なくない。けれど、そんな日々の中にも確かに、小さなよろこびの種は植わっているのだと思い知らされる。

 

枕元に本を置いて、我が子が気持ち良さげに昼寝をしている横でこっそり読むのがこのところいちばんの息抜き。つまみ食い、ならぬ『つまみ読み』である。

 

家事に育児に追われながらも、ちゃっかり読書の秋を満喫している。こんな秋も悪くはない。